地元有利の法則さえ覆す?!プロスポーツの世界に見る「期待」と「プレッシャー」の心理学

期待とプレッシャーのお話を昨日のブログでしました。声のかけ方、理由の示し方によって、相手が受け取るメッセージは大きく変わっていきます。

そこで今日はもう1つ、スポーツの分野でのプレッシャーについて見ていきたいと思います!

スポーツ好きの人ならよく知っていると思いますが、「地元優位の法則」というものが存在します。野球でもサッカーでもバスケでも、ホームで試合をすることによって勝率が上がる、というものです。

ホームチームが有利?そんなの当たり前だろ!そう思う人がたくさんいると思いますが、そこで終わってしまってはこのブログの意味がありません!じつは興味深いデータがあります。



昨日も登場した心理学者のロイ・バウマイスター教授は、アメリカ大リーグのワールドシリーズ(世界一を決める試合)を調査しました。

分析したデータは1924年~1982年のものです。ワールドシリーズも日本シリーズと同じで、4試合先に勝利したチームが優勝です。

分析の結果、第1戦、第2戦は予想どおり、ホームチームのほうが有利でした。(勝率60.2%)しかし!シリーズの終盤、第6戦、第7戦になると、結果はガラリと変わってしまったのです!!

なんと、ホームチームの勝率はたった40.8%でした。(ワールドシリーズも日本シリーズも第1、2戦をホームで戦った後、第3、4、5戦はビジターで試合を行い、第6、7戦はまたホームに帰ってきて戦う。その逆も同じ)

さらに面白いことに、勝ったほうが優勝となる第7戦に限れば、その勝率はさらに下がり38.5%に過ぎませんでした💦



なぜこのような結果になるのか?!

たとえば、単純にビジターチームのほうが強かった…アウェーの環境で逆に燃える選手が多かった…など、なんとなく色んなことが想像できますが、答えはなかなか見えてこないはずです。

そこで研究者たちは、プレッシャーと密接に関係している、<守備のエラー数>について調査を進めました!ホームチームの選手達は、ホーム球場では戦い慣れています。故にエラー率は一定になるはずです。一方ビジターのチームは、日頃試合をしたことのない球場での試合になるので、シリーズが進むにつれて慣れていったとしても、平均的に見ればホームチームよりもエラー数は増えることが予想できます。



では、実際の結果はどうなったのか!?

第1戦、第2戦では、ホームチームのエラー数の平均は0.65なのに対して、ビジターは1.04でした。

さらに、エラーなしの試合はホームチームが33あったのに対してビジターは18しかありませんでした。ここまでは予想どおりです!

しかし、驚くべきことに、第7戦となるとホームチームの利はまったくなくなりました!!

ホームチームのエラー数は1.31と倍増し、ビジターチームのエラー数が0.81に減少していたのです。エラーなしの試合もビジターチームがホームチームの2倍の12でした。

 

つまりプレッシャーのかかり方次第で、「地元優位の法則」ですら、消えてしまう結果となっていたのです。その理由は単純です。プロ野球選手といえども、そこには人間の心理が関係しているからです。

明日は、先日終わったばかりの日本シリーズを振り返りながら、今日の内容をもう少し詳しく解説していきたいと思っています。

お楽しみに!

 

<オススメ本>

本日20時~Facebook、Instagramにてライブ動画の配信を行います!ブログの内容を詳しく解説していくので、ぜひご覧ください!~高良心塾フェイスブックページ

心理学・栄養学を取り入れた少人数制レッスンの新体操クラブ&バレエ教室、生徒募集中!海老名、東林間、中央林間にてレッスンを行っています。詳しくはHPをご覧ください



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です